84 Charing Cross Road
戦後間もない頃から約20年にわたりロンドンとニューヨークの間で
交わされた手紙。
アン・バンクロフト、ともにアカデミー賞受賞俳優出演の1987年の作品。
チャーリングクロス84番地とは舞台の古書店。
ニューヨークの女流作家からの発注がきっかけで店主はじめ
店員や家族との交流が書簡で繰り広げられる、20年。
戦後間もないイギリスとアメリカの情勢の違いや、
イギリス紳士と前衛的なNYの女性。
生きる時代は同じでも、それぞれの国と環境は異なり
それでもウィットに富んだ文体で心が繋がる様子が
「エアメール」の温かさで描かれてます。
原作の日本語版は、大学の恩師江藤淳先生が翻訳されたと知って、
勝手に縁を感じ、書籍も読んでみたいと思った、温かい作品でした。
ロンドンには特別な思いがあります。
幼少期を過ごしたこと、大人になってからは仕事で赴任したこと。
友人も恩師も同僚もいるロンドン。
旅行することはあってももう生活することはないんだろうなと
ちょっと切なくなります。
なので、ロンドンが舞台の映画をみるのは懐かしさが倍増して
寂しくなることが多いので、観るのを控えていました。
が、観て満足。観てよかった!