日本版CDってどうなん。


最近は輸入版CDにも歌詞カードが付いておりますが、コンセプトとして付けていない
アーティストもいます。 わたし自身CDを買ってもあまり歌詞に固執することはないので
洋楽はたいてい輸入版を買います。


が、MIKAに関しては彼自身の情報も少なく、歌詞掲載も殆どなかったので
日本版ライナーノーツに期待して今回は日本版も購入しました。 結果不満三昧です。



1.オリジナルのアルバムと曲順が違う
2.ボーナストラックとかいってお得感をだしてくれちゃってるが、
  アーティストのアルバムコンセプトや完成度を壊してくれちゃってる
3.ライナーノーツが、「知ってるよ」的な情報しかない
4.ライナーノーツの曲説明が不十分
5.対訳がひどい



わたしはライナーノーツ界に詳しくないので、今回担当した方がどういう人
なのかわかりませんが、どんな玄人であろうと、このアルバムについては
納得がいかなかった!


1,2ってほんとありえないんですけど。アーティストも絶対に許すべからず。
以前シンディー・ローパーはGirls just wanna have funというヒット曲の邦題が
「ハイスクールはダンステリア」だったことにエラくお怒りになって、取り消すよう
主張してきたって話がありましたが、これってごもっともですよね。



2.あたりはレコード会社の商売っ気が臭ってしかたがない。
5.については意図や背景を理解していない翻訳家がバイト的に訳したとしか思えない。



対訳、ってそんなエラそうなことは言えないですが、デビューシングルGraceKellyについて
歌詞カードにない「セリフ」のパートがかなり奥深いとわたしは思うのです。



マチュア時代にレコード会社がプロ契約するには(成功するには)
彼自身の個性を必要とされていないということに怒りを覚えて
「じゃあグレースケリーみたいだったら契約したいのか?」という反発を歌った曲。


この曲。出だしと最後はセリフです。最初は;
The last time we talked, Mr. Smith, you reduced me to tears.
I promise you it won't happen again.


そして最後はこのセリフ。
humphrey we're leaving! kachinga!



ファンが聴きたいのはここなんですよ、なんなんですかこのセリフはぁ!
ハンパな訳がもりもり付いているけどここだろーポイントはぁ!


で、勝手な想像なんですが、タイトルGrace Kellyから辿っていって
まず最後の「Humphrey」が映画カサブランカなどで有名なハンフリー・ボガート
グレース・ケリーを男性で置き換えたか?それとも共演してた?


kachingaはkachina(カチーナ)のことであって、それってインディアンとか精霊、ってWeb情報。
なんかそんな映画あったっけ。 
いや実はなんでもなくMIKAがかっちーん ときちゃった擬音なだけだったり。
結局わからないんです。 みなさんの想像はどんなでしょう、真相はどうなんでしょね。


これだったらよっぽど歌詞カードのついていない輸入版オリジナルの方が
コンセプトとして理解できます。


作品を耳にする人の捉え方は十人十色。アーティストの意図どおりでなくてもよいわけで。
だったらハンパな対訳で一方的に訳された日本語版なんて見なくてもよいのだな、
という結論に行き着くのでした。


いろいろ想像するのも音楽なり。


あ、一応こちらMIKAのアルバムに限り、の意見ですのであしからず。


◆フレディーのモノマネのところ、結構好きです。