　ビッグ - 馬鹿と気狂いは真実を言う。

トム・ハンクス主演作品。コメディ映画に欠かせないトムの出世作。
友人の薦めで観てみましたところ、いや〜安心してみられるいい映画でした。
トムのコドモなりきり演技はお上手です。

ストーリーは、13歳の男の子が早く大人になりたい、って願ったらば
30歳になっちゃったよ、って話。30歳の主人公ジョッシュを演じるのがトム。
子供に戻るきっかけを探しながらも30歳を生きるジョッシュ。就職したオモチャ会社で
子供の視点でマーケティングに一役買ったり、その会社のエリート女性との恋。
なにをしても、中身は13歳のコドモだから、滑稽なんだけれど、30歳の楽しさを
覚えたジョッシュは次第にその世界にハマりだすのですが、親友や両親、学校などを
思い出しながら、戻るべき今の自分に気付く、という話。
大人の視点でみれば、まさに子供回帰の郷愁感たっぷりの映画です。

子供回帰、という視点なのか、大人願望という子供側の視点なのか、
この手の映画、アリエナイけどちょっと切なくて好きです。
13歳に戻るシーンでジョッシュが30歳の彼と恋に落ちた職場の女性に、「一緒にくる？」
と聞くのですが、女性は断ります。

「わたしは一度その時代を生きたから。」「わたしはその時代を知ってるから。」

表現がとても寂しそうなのですが、これをみて考えるところあり。
わたくしいまでも「あの頃に戻りたい」って思うこと、よくありますが、
月日はやり直すものではないんだな、って思いました。

この映画、８０ｓのニホヒがたっぷりのファッションと音楽が、イイ。
スタジャンに、ビリーアイドルの「Hot in the City」ですよ。
この時代のアメリカ映画、明るくていいなぁー。

ビッグ [DVD]